2018年11月15日木曜日

たまにはマジメに決算書でも読んでみるか

あ、僕は会計とか金融とかの仕事をしているわけではないのですが、一応いろんな会社の株主でもあるわけでして、その会社がどういう状況なのかを知るためにはやはり決算書を読むべきだと思うわけですよ。
まあ、読まなくたって前職の会社みたいに長期でダウントレンドな上に出てくる決算の数字が損失ばかりだと「これはアカン」って分かりますけどね。
そうそう、それで思い出したんですが、前職の会社が合併する前の決算書を一度見たことがあったのですが、P/Lには上から順番に「売上収益」「売上原価」・・・ときて、通常なら「売上総(純)利益」という項目が続くのですが、その決算書にはなんと!「売上純損失」という項目が来たのです。

売上純損失!ですよ、奥さん。
なかなかのパワーワードですよね。言葉の意味をそのまま解釈すると、会社を経営すればするほど損しかしないわけです。普通に考えると存続はできないし、事業として存続する意味もないわけです。
そもそも会計においてこんな言葉が存在すること自体が非常に衝撃的でした。

ま、でもその前職の会社に限らず、世の中の一般社員はきっとこんなの見てもいないんですよ。そりゃ見なくても(知らなくても)なんのペナルティもなければ見るわけがないじゃないですか。
そこらへんが日本の会社のダメなところの一つなんじゃないかなーという気もしますけど、いまさらなんとかできるんでしょうかね。あ、ペナルティとか書きましたが個人的に懲罰制度は嫌いです。

あ、ダメついでにもう一つ思うのは、日本ではサラリーマンは確定申告をしないから税金に関してとても疎く、その結果として財政というものにも疎いというのがありますよね。
よくテレビで「借金1000兆円」とか言いますが、財政というものに疎いからあんなしょうもない報道に簡単に騙されるわけですよね。
財政というのは貸借対照表で語らないと意味がないわけです。仮に借金が1000兆円あったとしましょう。でも現金同等物を1500兆円持っていたら、それは「実質無借金」と言うのです。なぜならいつでも借金を返済できるからですね。その部分がいつも伏せられていて、悪い数字だけがなぜか強調して報道されるわけですが、なぜそういうことをするのかというと「視聴率が取れるから」なんですよね。まあ、テレビなんて見ないほうがいいですよ、バカになりますから。

やっと本題になるわけですが、すかいらーくが先日決算を発表しまして、売上高が2%ほど増えているのに営業利益が前年度比-15%とか結構アレな数字を出してきたわけですよ。ほうほう、これはちょっと気になる・・・と思って決算書を読んでみたわけですが、販管費が前年度から60億くらい増えているんですよね。ぶっちゃけほとんどが人件費ってやつです。ちなみにこの60億が仮になかったとしたら前年度比の営業利益自体がプラスでした。

・・・これってどこかで見たことあるよなぁ。
あれですよ、吉野家の悲劇(笑)ですよ。
外食産業はそろそろ「低価格福祉(笑)路線」ってのを本格的に見直さないといけないんじゃないでしょうか。多分もうそろそろ限界ですよ。
だいたいにおいて日本の外食は安すぎますよね。でもこれって結局中食(いわゆるコンビニやスーパーの惣菜)が安すぎるせいで外食がそんなに強気に出られないというのもあるんですよね、きっと。
でも、どこかで誰かが値上げしていかないとこのままでは産業そのものがダメになってしまうと思うんですよ。

今こそ談合するべき時なんじゃないかと思うんですがどうでしょうか?(笑)

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